闇の産婦人科から逃げた母
昨夜の母の話の続きです。
高校生で妊娠して中退することになった母は
相手の教員には認知だけお願いし結婚は迫らなかった
苦労してようやくのおもいで教員になれた人らしいので
段階を踏んで結婚したいという願望が相手にはあったそう。
だから「おろして欲しい」という気持ちが硬かったとか。
ただ、そんなのは体の良い言い訳でしかなく
相手は母と結婚なんてするつもりは毛頭ないだけ。
母も好きでもない男と結婚したいとは思ってないけど
自分のお腹に宿った命をどうするか、かなり迷ったそうです。
両親に打ち明けた時の落胆の顔は一生忘れることはできず
親戚や友人から色々言われる辛くて悲しい日々を過ごした。
相手は自分を守るために闇の産婦人科医を探し当てて
妊娠6カ月の母は山梨まで連れていかれたそうです。
衝撃的ですが、普通の出産のように生ませてそのまま
胎児を毛布にくるんで焼却する産婦人科医だったそうです。
母はそこに入院させられて「これでさっぱりするよ」と
相手の男は言い放って帰って行ったそうです。
診察室で待っていた母は怖くなり病室に戻り着替え
その病院を飛び出して家に帰ったそうです。
そして「生んで育てたい」という心が決まったそうです。
その時、母が逃げ出していなかったら
私は今こうして存在していなかったことになります。
続きます。
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