まさか詐欺?
昨日のマナミが姑に資産形成の提案をしたという話の続きです。
正直、義母のお金(財産)のことなのでマナミの収入にプラスになるというのなら、お金の話をしても何も咎めるつもりはない。
むしろ好きなだけ提案して成果に繋がって欲しいと思った。
でも何だろう?義母とはいえ、会って2回目で友達の夫の親にいきなりこういう話ってするものなの?
それ以前に、ここ数年ほどはLINEでの会話のみで実際には会ってなかった。それが突然連絡して会いたいと言ってきた。
しかも姑からマナミを家に呼べという指示があったにせよ、1週間の間に二度の友人宅訪問。
前回家に来たときも今回もそうだけど、考えてみればマナミはやたらと姑に話しかけることが多い。
そう考えたら、もしかしてマナミは最初から私に「お金」の話を持ち掛けるために連絡してきたってことなのかも。姑とマナミの会話を聞いていてそう思った。
それが私が感じたという違和感でした。
ちなみに、昔少しだけ株をやったことがあるので多少の知識はあります。
そしてここからまた話の続きです。
マナミは義母に資産状況を聞いてきた。すると義母は、
「よく分からないけど〇〇ってところ含め数社からしら。でも株価だっけ?そういうのあんまり知らないから今資産が幾らくらいかは分からないのよね」
するとマナミが株価を調べて資産を算出してみるというので、義母は企業名と持ち株数(保有する株数)を教えた。
その結果、義母の資産が数千万円にも膨れ上がっていることが分かった。
これには姑もビックリしてこう言う。
「お父さん(義父)から相続したときは資産が確か2000万円もいってなかったのに、今はそんなに増えてるの?嬉しいわ~」
マナミによると、どうやら相続したときの日本の株式相場は日経平均が現在の半分ほどだったらしく、そこから引き継いでるので結果的に資産が増えていたとのこと。
何もしなくて勝手にお金が増えていたことに姑は大興奮。そりゃ知らないうちにそんなことになっていれば誰でも嬉しくて仕方ないだろう。
すると続けざまにマナミが姑にこう言う。
「お義母さん、確かにお金は増えてますけど株は持っているだけじゃ何も買えませんよ。」
「家とか車とか大きな買い物をしたいなら株を担保に証券担保ローンでお金を借りるという方法もありますけど、すでに家もありますし車も特に必要じゃないですよね?」
「であれば、株はもう売ってしまって現金化。すでに利益も大きく出てますし、世界の株式市場も今年はどうなるか不透明なのでこの先資産評価額が下がる可能性もあります」
「特に日本は他国に比べてコロナの影響下から中々抜け出せませんので、世界中の投資家が日本株から資金を引き上げてます。であれば、早いうちに売却して現金化したほうがいいですよ」
ものすごく丁寧だが、長すぎるうえ素人の姑には到底理解できなかったようだ。
「ごめんないさい、ちょっと難しすぎて私には分からないわ。でも要するに売った方がいいってことよね?」
確かに株の多少の知識がある私ですらしっかりと聞き耳を立てなければ理解できなかったほどなので、姑にとっては当然といえば当然だろう。
でも、ただ株を売って現金化はできても、それ以上お金を増やすことはできない。
「じゃあどうするの?」そう思った矢先、マナミからある提案があった。
それは知り合いの投資のプロを紹介するのだという。
マナミはファイナンシャルプランナーで資産形成のプロではなるのだけど、資格自体がないため投資に関する助言ができないとのこと。
だからその資格を持つ知り合いを紹介してくれるのだという。
しかもその知り合いにアドバイスをもらった人は、運用資金を毎年年利10%以上で増やせるというのだ。
ちょっと待って、銀行の普通金利が0.000何%、上場企業の配当も数%という中でそんな利回りで毎年お金が増やせるっていうの?
そんな話があったらとっくに話題にでもなっているはず…。
その瞬間思った!まさかこれって金融詐欺とかじゃないよね?
このあと更に色々な話が出てきますが、この先さらに長くなるのでまた次回に続きを話します…。